BIMモデルから2D図面を抽出する

建築設計図面の主なものについて、BIMモデルからの抽出と2D図面の作成についてまとめてみました。

南大通の住宅のBIMモデル。周囲の建物はマスモデルで作成。

私が使っているBIMソフトはGRAPHISOFTのARCHICADです。

BIMモデルにはすべての設計情報が集約され一元管理されています。周辺建物も再現しているのは日照等の環境的な影響を検討するためで、マスモデルで再現しています。

以降の図面はすべてこのBIMモデルから抽出したものです。例えば断面図の場合、実際は平面表示の画面上、任意の位置に断面線を挿入するという抽出方法ですが、概念的には各図面とも以下のようなイメージになります。

実施設計レベルのBIMモデルでは、壁の構成部材や厚さまで設計した内容を反映していますので、そのまま平面詳細図のベースとして抽出することが可能です。これをもとにレイヤーの選択で不要な要素を消したり、寸法線や仕上げ材料を記入したりすれば詳細図の仕上がりとなります。 断面詳細図や立面図も同様です。

展開図はそれ用の抽出ツールがありますが、私は部分断面図の切り貼りで展開図を作った方が好みです。あえて天井懐や床下も切り貼りの範囲に入れて、設備の納まり検討などで活用しています。

建具表は基本形がありますが、項目を追加したり削除したりして好みに合わせてカスタマイズします。一度作ってしまえば、あとはBIMモデルの修正に追随して自動的に修正されます。数量も同様に自動修正されます。緑色の建具が、建具表の赤枠の部分の数量、寸法、仕様等に連動している様子を表しています。

構造図は、構造関係のレイヤーのみを抽出したBIMモデルから2D画面を抽出します。軸組図も同様に、縦断面から抽出します。

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