南大通の住宅 9か月で外壁も少しずつ変化

南大通の住宅では外壁に無塗装の岩手県産唐松無垢材を無塗装で使用しています。竣工後9か月が過ぎ、少しずつ色合いが変化してきました。

竣工直後に比べて、雨掛かり部分は色が抜けて薄くなり、ポーチなど雨に当たらない部分は少し茶の色が濃くなってきたような感じです。写真で違いがおわかりいただけますでしょうか?

雨掛かり部分の唐松
雨に当たらない部分の唐松

唐松無垢材は厚さ15ミリ幅60ミリ、互い違いに張る「大和張り」で80ミリピッチで納めています。また、唐松のあばれ対策といざという時の張り替えのしやすさを考慮して、ステンレス釘を二本ずつ並列に頭から止めています。

唐松無垢材の表面はかんな掛けをしていません。かんな掛けするより雨の吸込みが均一になるためで、経年変化がむらなく進むようにという配慮です。

外壁面途中の高さの違う水平ラインは、屋根材と同じガルバリウム鋼板で設けた水切りです。唐松材の長さに4メートルという制限があるため、中途で木材の継足しを生じさせないよう各立面に納めたものです。 直方体の組み合わせをイメージさせる建物の意匠的処置と木材小口の保護、将来の外壁張替えの際の施工性などをあわせて考慮しました。

昨夜から今朝にかけても雨降りでした。

雨掛かりの部分は、これから時間とともにグレー色に変化していくはずです。その経年変化の様子を楽しみたいと考えています。

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